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放射性廃棄物を活用した新たな半永久電源の技術開発(日本原子力研究開発機構より)

 こんにちは!文部科学省寄附検討チームです!
 こちらのページでは、文部科学省関係法人が特に力を入れて取り組む寄附プロジェクトをご紹介しています。
 今回は、日本原子力研究開発機構(JAEA)より「放射性廃棄物を活用した半永久電源の技術開発」について、ご紹介させていただきます。


1.はじめに

 日本原子力研究開発機構(JAEA)では、原子力に関する総合的な研究開発機関として、「原子力科学技術を通じて、人類社会の福祉と繁栄に貢献する」という使命のもと、以下のような項目などを重点的に取り組んでいます。

  • カーボンニュートラルへの貢献のための軽水炉、高温ガス炉、高速炉の研究開発

  • 福島第一原子力発電所事故の対処に係る研究開発

  • 高レベル放射性廃棄物の処理処分に関する技術開発

 当機構の事業は、政府からの交付金及び補助金を主な財源としていますが、イノベーション創出に向けた研究開発・技術開発の推進については、御厚情に基づく寄附金が大変貴重な財源となっています。
 お寄せいただいた寄附金については、萌芽研究開発制度や原子力に関わる人材の育成など、イノベーションの創出に向けた取組などに活用させていただきます。

2.JAEA募集特定寄附金 プロジェクトテーマ

「新たな半永久電源の実用化に向けた要素技術開発」
 現在、当機構では「新たな半永久電源の実用化に向けた要素技術開発」というテーマで、半永久電源の開発に着手しています。

 この半永久電源は、我が国で供給が可能な新たな放射性物質や、より高性能な電力変換素子を利用したものであり、放射性物質から生じる放射線(γ線)や熱(主にα線により発生)を電力に変換します。

 これにより、放射性廃棄物を利用した電力供給や、データセンター用の無停電電源など、従来の宇宙探査のみならず、新たな用途への道が拓けます

3.具体的な研究内容

・放射性廃棄物の再資源化
 放射性廃棄物を“ゴミ”ではなく「資源」として、社会の役に立つ形に再資源化
できる可能性を追求し、使い尽くすことで処分場の負担を軽減することができます。

・半永久電源の開発
 人が容易に近づけない過酷な環境において、電源ロスが許されない機器を半永久・メンテフリー電源により、半永久的に動かし続けることができます。

・放射線に強い材料「スピン熱電素子」と「放射線発電素子」の開発
 既存の熱電素子は放射線に弱いため、放射性廃棄物の傍でも負けずに動作する「スピン熱電素子」を使用することにより、数百年間にわたる発電性能を確保します。また、炭化ケイ素やダイヤモンド等の接合により作製された「放射線発電素子」のガンマ線を用いた発電実験等により、発電効率の向上を目指した素子の改良を進めます。

 この結果として、様々な放射性核種や高レベル放射性廃棄物も利用可能な半永久・メンテフリーの「半永久電源」の実現が可能となります。

4.寄附の特典

 当機構への寄附金は税法上の優遇措置を受けることができるほか、年間1万円以上寄附をいただいた方には以下(1)、(2)の特典があります。
 また、年間50万円以上の方には(3)、(4)の特典も合わせてご利用いただけます。

(1) 当機構の広報誌や各種報告書類、当機構報告会の開催案内等をお送りします。
(2) 寄附者懇談会及び施設見学会を開催します。
(3) 研究施設の見学会を寄附者の方ごとに個別に開催します。
(4) 寄附金による研究成果を報告するため、寄附者の方までお伺いして、ご説明します。

5.決済方法

当機構へのご寄附の方法は、次のとおりです。
(1) 銀行等の窓口からの振込
(2) クレジットカード及びインターネットバンキングからの振込

詳しくは、寄附金のお申込み手続をご覧ください。

6.おわりに

 本プロジェクトは目標寄附金額を2千万円として、放射性廃棄物を活用した新たな半永久電源の技術開発を加速させ、試作品製作など実用化に向けて研究開発を目指していきます。

 是非とも、当機構の事業へ御理解及び御支援いただきますようお願いいたします。

7.寄附金に関する窓口・お問い合わせ

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 財務部財務企画課
TEL 029-282-4059
E-mail zaimukikaku@jaea.go.jp

寄附金募集案内ページ
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 財務部財務企画課 / 寄附金
JAEA 募集特定寄附金 プロジェクトテーマ「新たな半永久電源の実用化に向けた要素技術開発